2010年5月24日月曜日

日米安保を堅持せよ、さもなくば・・・

もう10年以上も前のことである。
あるオピニオン誌に、世界の国の政党が、どの位置に在るかという分布図が、折り込みの付録で付いていたことがあった。

縦軸と横軸があり、横軸は、右側が右派、左側が左派で、縦軸は、詳しいことは忘れたが、多分、「大きな政府」「小さな政府」だったように思う。
この分布図を見て、非常に印象的だったのは、先進国と言われる国々、特にアメリカの政党と日本の政党の、横軸における位置が、こうも違うものか、ということだった。

その分布図の最も右側の辺りに位置していた米共和党と、その少しばかり左にありながらも、依然、かなり右側に位置していた米民主党対し、日本の政党で最も右側にあった自民党は、横軸の左に位置していたのだ。
そう、米民主党からもかなり引き離されての左。

これが何を意味するか。
そう、敗戦を契機に、反戦派だった左翼、いわゆる進歩的文化人に、この国は左に左に引っ張られて、とうとう、自国の利益である「国益」、そして国を愛する「愛国心」を、その言葉すら口にすることさえ憚られるような、何とも見下げはてた国になってしまった。
一部の、良識を保った人たちを除いて。

であるから、今の日本社会において、普通にしている、ということは、世界の基準から考えると、左翼的な発想になるのである。
「軍事・戦争なんて考えたくない。米軍も日本から撤退すればいい。中国と経済的につながっているのだから、中国と組めばいい。中国・韓国には日本は悪いことをしたんだから、謝罪しろといわれたら誠意を持って謝るべきだ。」という日本人は多いだろう。
これこそが、日本が左に持っていかれたことの何よりの証左である。

断っておくが、私は他国と戦争をせよとか言ったり、戦争を礼賛する者ではない。
むしろ、戦争を起こさせないために、自国の防衛を考えるべきというスタンスを持っている。
そのスタンスで考えると、左翼・護憲派の言動は、逆説であるが、最も戦争に(巻き込まれることに)近い。

中国の軍事費の伸びは、21年間続いてきた2ケタ成長が、今年一桁に落ちたとは言え、異常である。また、北朝鮮は、平気で日本の上空にミサイルを飛ばしている。
そう、まだ世界には、中東などの、紛争が目に見えて勃発している地域以外にも、軍事で他国を窺う国が現にあるのだ。
その一つが東アジアであることは、現実に目を背けなければ、情報として手に入るのである。
こうして、日本のすぐ隣国に、日本を狙っている、民主主義でない帝国主義たる国が厳然としてあるのに、ただひたすらに、「憲法9条を守れ!」で、国を護れる筈があろうか。

「憲法守って国滅ぶ」という本があります。著者は、幸福実現党広報本部長代理 あえば直道氏の大学時代の恩師、小林節氏。憂国の士による書です。
そして、この言葉を聴くと、健康オタクの「健康のためなら死んでもいい」というジョークを思い出す。
価値倒錯の極致である。

もういいかげん、自らの国を愛することを恥ずかしいと思うようなそんな恥ずかしい人間から脱しようではないか。
この国は、素晴らしいところが沢山ある。
そして、その恩恵をふんだんに受けておりながら、国を否定することはやめよう。

特に、進歩的文化人の残党の方々よ、そんなに、この国が嫌ならば、北朝鮮でもどこへでも国籍を離脱して出て行くがいい。
この国を創るために、歴史上、様々なる偉人が、知恵を出し、汗を流し、時には暗殺者に殺られながらも、この国のために戦ってきたのである。
その偉人達の尊い生命を蹂躙する権利など、あなた方には、無い!
だから、この国が嫌なら、どうか、マンギョンボン号にでも乗って、〝この世の楽園、北朝鮮〟にでも向かって欲しい。

そして、それ以外の方々よ。
日本の平和のためには、防衛力が必要なのは、目を背けても眼前にある事実であることを悟って、日米安保の堅持、さもなくば、憲法9条を改正し、自国でしっかりと防衛が出来る体制作りを、その世論を喚起し、平和を目指そうではないか。


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